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2017-04-28 (Fri)
水曜日の午後、事業所を早退した。
心の電池切れで、話すこと、笑うことが辛くなってしまったから。


朝から「心が疲れてるなあ・・・」と感じつつも、この日のスケジュールは自主学習メインの予定だったので、そんなに人と交流しなくてもいいから大丈夫だろうと思い通所。
ところが、スケジュール変更で午後はアロマ検定講座&ハンドリフレ実習をすることになり、私は動揺した。
このプログラムだと、思いっきり交流することになってしまう。
これまでだったらエネルギーを絞り出して笑顔で対応していたに違いないけど、今の私はここは頑張りどころじゃないのでは?」と揺れ動いた。
いや、これは甘えなのか? 自責の念が頭をもたげる。
午前の自習の間、ぐるぐるぐるぐる考える。
結論が出ないまま、お昼休みになった。
そして会話を始めた途端、「今日はもう無理だよ~」と心の声が聞こえた。
今日はもう、帰ろう。
少々後ろめたさを感じながら、所長さんたちに早退を願い出た。
 


どうしてこんなに心の電池が枯渇してしまったのか。
実はその前日に、事業所で『NHKドキュメンタリー 自閉症の君が教えてくれたこと』というDVDを鑑賞し、利用者さん、スタッフさんと意見交換を行った。
このDVDは私が昨年12月に観て衝撃を受けた番組で、ぜひいろんな人の感想を聴きたいと思っていた。
ところが、鑑賞し始めると当時の辛かった記憶がフラッシュバックし、私の感情は大きな波に飲み込まれた。
何とか抑えながら鑑賞後に感想を述べあっていると、今度はみんなの感情が流れ込んでくる。
もちろんシャットアウトも可能だと思うけど、私は相手を知りたいと思うと心全開状態になってしまうのだ。
そして、私はこの事業所の人たちのことをもっともっと知りたかった。

自分の感情とみんなの感情が私の中で嵐のように吹き荒れ、いっぱいいっぱいになってくる。

時々涙をこぼしながらも、いろんな想いを共有し合えた貴重な時間だったと思う。

事業所が終わってからも、私の中の嵐はなかなか治まってはくれず、眠るまでずっとその感情たちと向き合っていた。
そして朝目覚めたとき、あまりに感情が大きく動いたために心の電池が消耗していることに気がついたのだ。
 
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


心配してくれる利用者さんに
「大丈夫!嬉しいことも辛いことも、いろんな感情をいっぱい感じることができる・・・それはとても嬉しいことだから」と笑いかける。

私の心は、以前よりも敏感になった。
うつになる前はいつの間にやらたくさんの鎧を身につけ防御していたけど、それらを脱ぎ去って身軽になると、生々しくリアルな感情を無防備な状態で受け止めることになった。
もちろん心は大きく揺れ動くけど、いろんなことを全身で感じることができる。

それらはきっと、私自身の感情に深みを与え、成長させてくれるだろう。
そして、相手を理解したいと思ったときにも力を発揮してくれるに違いない。
だから私は、いつも心全開で向き合っていきたい。

 
双葉 

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| 自己受容 | COM(6) | | TB(0) | |
2017-04-21 (Fri)
最近、なかなかブログを更新できないでいる。
今の私のエネルギーは、すべて就労移行支援事業所での活動に注がれているから。
現場にいるときはもちろんのこと、帰宅後も就寝時も、さらには夢の中でも事業所のことを考えている。
寝ても覚めても・・・まさに “マイブーム” 状態なのだ。

こういうのは今に始まったことじゃない。
私は “マイブーム” をつなぎ合わせて生きてきた。
発達障害らしく興味のあることに夢中になり、しかもONとOFFの切り替えがうまくできないので、終日 “マイブーム” に浸り続けることになる。
そして心に他のことが入る余地がなくなり、友達付き合いも極端に悪くなってしまう。
ところが友達も慣れたもので、「あ、今ONなんだね」って理解してくれているようで、こんな私を見限ることなく付き合い続けてくれてたりする。


事業所では、いつも所長さんや福祉士さんが「大丈夫?疲れてませんか?」「お昼はひとりにならなくても大丈夫ですか?」と声をかけてくださる。
私は夢中になると自分の疲れ具合に気づかず、心が擦り切れるまで走り続けてしまう。
「やりたい!」という気持ちが上回り、心身の状態に意識が向かないのだ。
でもこうやって自分の心と体をチェックするきっかけをもらうと、私は「う~ん、もしかして疲れてるかも?」と気がつくことができる。

これが “配慮” というものなのか。
障害をオープンにして働く場合、私たちはそれぞれの困り感を補う配慮を求めることができる。
私の場合、過集中や電話応対の難しさ、軽い相貌失認、ひとりの時間・空間の必要性等々を理解していただけると、とても負担が軽減される。
ただ、受け入れる側の企業のみなさんにとっては「そんなの誰にでもあるよ?」と分かりづらいのが発達障害。
皆さんが想像する状態のスペシャルバージョンがずっと続いているのだと想像していただきたい。


実際、仕事ではないけどこうやって配慮してもらえる環境に身を置き、なんて心地いいんだろうと実感する毎日だ。
と同時に、45年間健常者として生きてきたため配慮してもらうことに慣れていない私は、事業所に余計な労力を強いているようで申し訳なく思ったりもしてしまう。

その労力を上回るくらいの何かを、私は提供できるのだろうか?



配慮していただくこととそんな後ろめたさの折り合いが、まだつかずにいる。
でもきっと、今はそれでいいのだろう。
負い目を感じる必要はないのだろうけど、傲慢にならないように、いつも感謝の気持ちと謙虚な心を忘れずにいたい。
 感謝くま

| “凸凹”の就活 | COM(8) | | TB(0) | |
2017-04-15 (Sat)
木曜、金曜の2日間、私は新しい事業所で “サポートスタッフ” としてデビューした。
まだ正式な利用者になるには時間がかかるけど、このような名称をいただき、参加できることになったのだ。


木曜日午後は念願のヨガ
利用体験の女性、福祉士さんと一緒にレッスンを受けた。
ドキドキワクワクだったけど、先生の優しい語り口、初心者に合わせたゆっくりペースですぐに
緊張がほぐれていった。
そして最後のクールダウンで床に仰向けになり体の力を抜いていくと、ヨガマットを通して床に
体が沈んでいくような感覚に襲われる。
私の身体は意識を離れ、物体となった。

「では、ゆっくりと起き上がりましょう。手を握って、開いて・・・」
と言われて、意識を集中して指を探し出し、何とか一本ずつ動かしていく。
ぎこちないけど、徐々に体が戻ってくる。
少しクラクラしながらも、やっと体を起こすことができた。
どうやら完全にスイッチOFF状態になってしまってたみたい。
せめて省エネモードくらいにしとかないと後が大変だなあ。
それでもヨガの効果は抜群で、体の緊張がほぐれてゆるゆるになっているのがわかる。
心も体もゆるゆる。
やっぱり、ヨガはいいなあ。


お昼は、利用体験の人といっぱいお話をした。
私が発達障害だと自己紹介すると、とても驚いていた。
彼女はADHD(少し自閉症スペクトラムもあり)で、社会人になってからたくさん辛い思いをして、心が少し委縮してしまっているようだった。

彼女と話すことは全く困らなかったし、むしろ楽しかった。
それは多分、“サポートスタッフ” という立場を明確にしてもらえたから。
私は自分の立ち位置がはっきりすると、話しやすくなる。
事業所では、サポートの立ち位置で利用者さんの話を受け止めればいいのだ。

そしてもうひとつ理由をあげるとすれば、彼女がいっぱいおしゃべりしてくれたから・・・かも。
今はまだ、キャッチボールよりも受け止めるほうを重点にしかできないから、無口な人より話しやすい。
殻から出て来たばかりのひよっこの私は、いつ不用意な発言をしてしまうかわからない。
これから心理学や障害についてもっと勉強して、きちんと言葉を返せるようにならなくては。



翌日金曜日は、花見会だった。
前日お休みだった利用者の女性も来られたので、利用体験の女性、職員2名(所長さんと福祉士さん)、私の総勢5名での開催となった。
初めての花見会は花見弁当を作ることになっていて、前もって作成した計画書に基づいてまずは買い出しに出かける。
職員さんからの指示はないので、利用者が主体性を持って進めていかなくてはならない。
私の立ち位置は微妙なんだけど、買い出し前の相談では利用者側に参加し、話がまとまるようにさりげなく声をかけていく。
そうやって無事買い物を済ますと、今度は調理に取り掛かる。
料理の得意な利用体験の女性をリーダーに順調に調理は進み、予想を裏切って(?)時間通りに完成!
青空に映える満開の桜の下で出来立ての花見弁当を囲み、私たちはとても
楽しい時間を過ごすことができたのだった
 花見会

そんなこんなで、わたしの “サポートスタッフ” としての活動が始まった。
まだ、自分がどこまで利用者さんに関わればいいのかよくわからなかったりする。
そして、当事者として、どんなふうに利用者さんに伝えることができるのか。
これからいろいろ試行錯誤しながら、徐々にベストな関係を探して行こうと思う。
 

| 就労移行支援事業所 | COM(8) | | TB(0) | |
2017-04-12 (Wed)
昨日、昨年12月から通い始めた就労移行支援事業所を退所した。

この日、私は目標を立てた。
それは、事業所を “感じる” こと。
人に興味を抱きにくい私はいつも自分の作業に集中し、周りの人たちの言動には我関せずということが多かった。
だから最後に、その場所がどんなところだったのかをしっかり心に刻み付けておきたかった。

訓練の時間はそれぞれ違う作業をしていて静かだけど、意識を外に向けるといろんなことが感じ取れる。
遠くの話し声、足音、息づかい、様々な気配・・・
そんなものが混ざり合って、ひとつの世界をつくっている。

私も、この世界の一員だったんだ。

今更ながらそう感じ、泣きそうになった。
 


訓練の目的は「気づきを得ること。自己理解を深めること」だと教わった。
事業所での日々は、本来の私の望む生き方を思い出させてくれた
みんなのように仕事と趣味を両立する人生を描けない私は、一つの道をとことん追求するしかない。
追い求めて、味わい尽くして、常に寄り添って・・・
それはまるで、人生そのもの。
人間関係を求める感情が希薄な私は、そうやって自分の存在を認識し、
生きていることを実感するのだ。



この4カ月半は、決して無駄じゃなかった。
たくさんの人に迷惑や心配をかけてしまったけど、私にとっては必要な道のりだった。

私自身が納得する人生を歩くことが、いつかみなさんへの恩返しに
つながればいいなと思う。
支えられるばかりじゃなく、誰かを支えることができるようになりたいと、
そう思う。
 


この事業所に出会えてよかった。
「発達障害あるあるだよね~」と分かり合えるたくさんの仲間たち、
「かなさんがどうしたいのかが一番大切だから」と応援して下さったスタッフの皆さん。

本当に・・・
本当にありがとうございました。

             ありがとうございました 
| 就労移行支援事業所 | COM(8) | | TB(0) | |
2017-04-08 (Sat)
就労移行支援事業所を移るためのステップ①として、今在籍している事業所を来週11日に
退所
することになった。
当日いきなり「今日で退所します」というのはみんなも混乱するだろうからと、事前報告という
形で昨日、仲間たちに伝える時間をもらった。

叶えたい夢を見つけたという私の言葉を、みんなは驚きながらも好意的に受け取ってくれた。
「やりたいことがあるっていいですね」「夢を叶えようとすること、素敵です」と、
こんな私を応援してくれた。



退所してすぐに次の事業所に入所できるわけではなくて、まだ難関のステップ②(申請条件を満たすための準備、市役所手続き・審査等)が控えているけど、一歩踏み出さないことには何も始まらない。
本当にたくさんの人に支えられながらここまで来ることができた。

今の私にできることは、くじけないこと。

想いを強く持ち続けること。

そして、一歩一歩、歩き続けること。
                   幸せな桜
 

新しい一歩を踏み出すのだから、今日は自閉症スペクトラムの長所をあげてみよう。
『アスペルガー症候群』(岡田尊司/著、幻冬舎)で岡田氏は、アスペルガー症候群の人が備えている強みとして、下記のような傾向をあげている。(P.218~)

自閉圏の人たちなら「あるある!」と心当たりがあるんじゃないかな。

①高い言語能力(特に文章能力) : 日常会話は苦手だとしても、論理的に専門的な話をすることが得意
②優れた記憶力と豊富な知識 : 興味ある分野に関しては、専門家のような知識を持つこともある
③優れた視覚的処理能力 : 言葉で考えるのではなく、映像思考(視覚的なビジョンで考える)能力が発達している
④物への純粋な関心 : 人が気にも留めないようなことに疑問や関心をもち探求したり、物体そのものに魅了される
⑤空想能力 : 現実離れした世界を細部まで空想して作り上げたり、非常に豊かで鮮やかなイマジネーション能力を備えている
⑥秩序や規律を重んじる : 先が見えないと不安なので、予測できる整然とした環境に安心感を覚える
⑦強くゆるぎない信念 : 人の評価や称賛に無頓着で、人がどう言おうと自分が求めるものをとことん追求する
⑧持続する関心・情熱 : 興味を持ったことへの興味やこだわりを長く持続させる
⑨孤独や単調な生活に強い : 友人や親しい関係に対する欲求が薄く、孤独に強い。淡々とした生活に、喜びや安心感を覚える
⑩欲望や感情に溺れない : 並の人が動転してしまうような状況でも、動揺せずに冷静に判断し行動する
 

私の場合、該当するのがいくつかあるけど(特に⑦⑨は強い傾向)、今回原動力となったのは “⑦強くゆるぎない信念” だろう。
私の行動の判断基準は、やりたいかどうか。
心が「やりたい!」って言えば、常識外れなことでもいばらの道でも、未来が不確かなことでも関係なく突き進む。
他の選択肢は考えられなくなる。
周りに迷惑をかけたり家族に心配かけるとわかっていても・・・
そのことでいっぱい悩んで泣いて混乱して葛藤しても・・・

結局は心のままに走り出すのだ。

せっかくこんなエネルギッシュな特性を授けてもらったのだから、この際大いに活用して人生を切り開いていこう。
 


| 私の凸凹(特性) | COM(10) | | TB(0) | |
2017-04-01 (Sat)
就労移行支援事業所を移るための戦いはまだ続いている。
でも、現事業所と新事業所の皆さんの熱意のおかげで、かすかな光が見えてきた。
まだまだ紆余曲折はありそうだけど、たくさんの人に支えられながら、私は私の選んだ道を歩き出そうとしている。
 はなびら


昨年の春、障害者手帳を取得して間もないころのことだった。
私は人生の恩師である師匠の演劇公演を観るために、東京へ行った。
師匠はプロの演劇人で、今はある劇場の演劇・市民参加・地域連携コーディネーターとして活躍されている。
私は20年近く前に小さな町の演劇セミナーで知り合い、演劇よりも  “人としていかに生きるべきか”  ということを教わった。

観劇の後、私たちは久しぶりの再会を祝って乾杯した。
師匠の「一歩、半歩でもいい。すべての人に踏み出す勇気を持ってほしい。それを伝えたくてこのお芝居を作った」という言葉に、私は答えを探していた問題をぶつける。

私も、伝えたいんです
 自分が発達障害であることを知らずに苦しんでいる人たちに、
 “うまくいかないのはあなたのせいじゃないよ。辛かったね。よく頑張ったね” って。
 でもどうやって伝えればいいのでしょう?」


接点をどこに求めればいいのか。

そんな私に、「出会いですよ」と師匠。


☆;+;。・゚・出会い。・゚・。;+;☆





福祉士さんと出会い、導かれるようにヨガ&アロマを特徴とする事業所に出会い、ほんわかした所長さんと出会い、3人で夢を語り合って・・・

1年前の “伝えたい” という想いがこの出会いと重なり合い、今、つながった。
障害のある人たちに、当事者だからこそ伝えられることがある。
私なりの方法がおぼろげながら見えてきた。

私は “優しい時間と空間” を創りたい。
たくさん傷ついてきた彼らに寄り添い、この社会で生きていくための方法を一緒に考えて
いきたい。
今考えているヨガを学ぶということは、そのためのひとつのツールなのだ。
自分の心と体に向き合い、「よく頑張ったね」って褒めてあげてほしい。
ときにはいっぱい泣いたっていい。
ひとつひとつ受け入れながら、歩いていけばいいのだから。

私だからできることが、きっとある。
・゚・。;+;☆ 




2年前うつになりクリニックを訪れてから、たくさんの出会いに恵まれた。

自分を取り戻す作業は、一人ではできなかった。
未来を考えることも、一人ではできなかった。
一歩を踏み出すのが自分の足であっても、その勇気を与えてくれるのは周りの人たちだ。
うずくまってしまったときに差し出される手、そっと背中を押してくれる手、方向を指さしてくれる手、導いてくれる手。

私もいつか、そんな “手” になりたい。
 

| 部屋でぐるぐる考える | COM(6) | | TB(0) | |