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2017-05-19 (Fri)
毎朝、バスと地下鉄を乗り継いで事業所へと向かう。
車窓から流れる風景を観るのが好きで、遠方に広がる山々、街並みや街路樹、そして縁石の隙間から延びる雑草にも目がとまる。
この季節、海辺の街から内陸へと北上するバスは、緑の中へ分け入っていく。
徐々に勾配がきつくなり、住宅のすぐ後ろまで木々が迫ってくる。
新緑はさまざまな濃淡を重ね美しいグラデーションを描き、目を楽しませてくれる。
また雨の日には緑が白くけぶって水墨画のように幽玄な雰囲気を醸し出し、それもまた美しい。



木



木は、感覚で生きている。

巡りゆく季節を感じ、瑞々しい若葉を茂らせ、花を咲かす。
昨年も、今年も、来年も、きっと再来年もその先も。

人間は、頭で生きている。
頭でぐるぐるぐるぐる考えて、自分で自分を縛り付ける。
自由でありながら、なんて不自由な生き物なのだろう。

人間はどうしてこんなに複雑で不器用なのか。
こんなこと言ったら、木は怒るだろうか。
自分たちだって、与えられた場所から動くこともできず、苦労してるんだと。
嵐が来ても、動物に齧られても、逃げることも身を隠すこともできないんだと。

そうか。
人間も同じだ。
与えられた場所で、一生懸命生きている。

生きるということは、基本的には同じなんだ。

人間は、そこからさらに求める。

よりよく生きたいと。

だからこそ、ぐるぐる考える。
これこそ、人間として生まれた醍醐味じゃないか。


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