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2017-11-25 (Sat)
事業所の利用者さんからてんてんの大丈夫、きっとうまくいく。』(細川貂々/著、三笠書房)を借りた。
細川貂々さんはベストセラー『ツレがうつになりまして』を描いた人。
今回も本人とツレ(夫)が登場し、お坊さんの修行マニュアル「十牛禅図」を下地に彼女の漫画家への道のりが描かれている。
「十牛禅図」というのは、“禅宗のお坊さんが修行していくとき、悟りの段階を「牛を探す人」にたとえた10枚つづりの絵”のことで、牛=自分の心を探求し、自分にとって大切なものを見つけ、向き合い、悟りを開く道のりを表しているらしい。
その6段階目〈騎牛帰家(きぎゅうきか)〉――牛に乗って故郷に帰る――を読んで、私は衝撃を受けた。
この章で、貂々さんは自分自身が楽しんで絵を描くことが大切なのだと気づく。
これは、サポートスタッフとして活動している今の私にもいえることなのでは!?


私の人生でとても充実していた時期には共通点がある。
若かりし頃の趣味の演劇では、劇団員と舞台スタッフ、会館職員さんたちを繋ぐ製作スタッフとして活動。
以前働いていた公共施設では、公演(クラシックやバレエ、演劇等)を製作する事務所と舞台スタッフ、そしてお客様の間を取り持つプロデューサーとして生き生きとした日々を送る。
どちらもワクワクドキドキがいっぱいで、プレッシャーで胃潰瘍になったり過集中状態で不眠が続いたりしながらも、全速力で走り続けた。

そして私は今、就労移行支援事業所でサポートスタッフとして活動させてもらっている。
実際は利用者なので、時と場合によって利用者になったりスタッフになったりややこしいけど、だからこそ間をつなぐ存在になれるのではないかと模索中だ。

演劇製作スタッフ、公演のプロデューサー、サポートスタッフ・・・
これらに共通するのは、“人と人を繋ぐ” ということ。
私は、このポジションにいる時が一番輝くことができるのだと思う。
どこかに属すると関係が深くなりすぎて私には大きな負担になるけど、中間に位置すると一線を画すことができる。
そして細部から全体に統合していくのが好きな私は、それぞれに配慮しながらピタッと繋がったときに大きな喜びを感じる。
 



なんだ、それなら迷うことはないじゃないか。

私はもう、“牛” を見つけているんだ。

私は “牛” を飼いならしながら、この道を進めばいい。
辛いことやうまくいかないことがいっぱいあって自分自身に疑心暗鬼になるけど、いろんなことがあるから楽しいんじゃないか。
ただし、私の本質である人を求めない “ひとりが好きな私” のケアを怠ると自滅してしまうので、そこは要注意。
こうやって自分の特性を自覚している今なら、きっと今度は走り続けることができるような気がする。
それに、所長や福祉士さん、そして利用者さんたちまでもが私の発達特性に配慮してくださってるのだから。(どっちがサポーターなのやら)

皆さんに支えられながら、そんな皆さんをつないでいくことができれば幸せだ。


 
虹と鳩
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