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2018-01-20 (Sat)
先週の寒波が去った後、久しぶりにへ行った。

今の事業所を利用し始めてからは行ってないから、昨年の4月以来だと思う。
世の中から離れて引きこもりのような生活をしていた頃は、週に5日くらい通っていた。
でも、社会に参加すると徐々に心の余裕がなくなり、週末は心身のメンテナンスのために部屋にこもるようになり・・・

休日はあっという間に終わる。
外の世界に戻るカウントダウンが聞こえ、焦燥感にかられる。
そんな私に、海へ行く余裕はなかった。

でも今は、2週間の休暇療養中。
今日も明日も明後日も明々後日も、しばらく社会に戻らなくていいんだと徐々に頭が理解すると、心が緩み始めた。
よし、海へ行こう! と思った。

片道25分の道のりをてくてく歩く。
慣れ親しんだ公園を抜けて海辺にたどり着くと、以前そうしていたように海岸線に沿って作られた階段に腰を下ろし、海を眺める。

懐かしい。
柔らかい日差しにきらきらと輝く水面。
砂浜に穏やかに打ち寄せる波。
そっと目を閉じると、寄せては引く波音がまるで海が呼吸しているようで、その息遣いに包まれる。
なんて心地いいんだろう。
しばらくそうしていると、波音に鳥のさえずりが加わった。
そっと目を開けると、すぐ近くにセキレイが舞い降り、私の目の前をちょこちょこと横切っていく。
ふっと笑みがこぼれる。
と同時に、なぜか涙もこぼれそうになった。

私、帰ってきたんだなあ。
ずっと帰りたかった、この場所へ。
この海へ。
 


事業所からの帰り、私はいつも車窓から海を眺めている。
疲れた日は「あの海へ帰りたい・・・」と無意識に心がつぶやく。
意識せずに浮かぶ言葉だから意味を追求してこなかったけど、それが分かった。
私が帰りたいと願ったのは、海そのものではない。
また、海に通っていた過去の時間でもない。

それはきっと、過去も未来もないひとりの世界だったんだ。
背負う過去もなく、立ち向かう未来もなく・・・
ただ、この瞬間を心のままに生きたかった。

ひとりで海を眺めていると、意識は現実を離れ広がっていき、やがて海に溶けていく。
そうやって海に漂っている間、私は自由になれる。
 



海へ帰る 
   




それでも私は、また社会へ戻っていくのだろう。
私を形成する過去を背負い、模索しながら未来へと立ち向かっていく。
そしてこれからも、「海へ帰りたい」とつぶやくだろう。
私の発達障害傾向というのは本当に “ちょっぴり” だけど、それでも十分に生きづらいのだから。
だから、海に帰りたいと願う。
自由になりたいと心が叫ぶ。
社会参加しようと頑張らなくていい世界で、自然体でいたいと思う。

本来の自分で生きることは難しい。
人は誰も、試行錯誤しながら頑張って生きているのだろう。
私も、自分の心と折り合いをつけ、頑張りすぎないように手を抜くことも学んでいかなければ。



でも、今はまだ冬眠中。
難しいことは考えず、リラックスリラックス。
 


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