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2016-12-07 (Wed)
事業所デビュー ①のつづき)



就労移行支援事業所、二日目。

朝の気分は・・・大丈夫。
重力が増しているような気がするのは、神経疲労と睡眠不足のせいだろう。
でも、少し緊張してはいるけど、事業所へ行くことへの抵抗感は感じない。
電車の中でも動揺することはなかった。
午前中障害者週間のクリーンボランティア活動だと聞いていたので、気が楽だったのかもしれない。

この活動は、「障害者週間」と書かれたタスキを掛けて行った。
“障害者” という文字に抵抗がある人は掛けなくてもいいということだったので、実際にはみんなが掛けたわけじゃない。
私もそれを見た瞬間はドキッとした。
ハローワークで「障害者だから」とひとくくりにされ傷ついた日の記憶が蘇ったのだ。
私が、初めて “障害者” として扱われた、悲しい記憶。(ハローワークでの出来事

でも、それはほんの一瞬のことで、すぐにタスキを手に取った。
私は行政的には“障害者”というグループにいるのは確かだけど、
自分が自分であることに変わりはない。




準備万端、いざ出発!・・・と、事業所を出る人たちのタスキ掛け姿を見た瞬間、
今度は余計なことが気になりだした。
あまりに気になるものだから、近くの人に聞いてみる。


「あの・・・タスキを掛ける方向がバラバラなんですけど、気になりません?」

「え?」と不思議そうな返事が返ってきた。
ええっ!? みんな、気にならないの??
右掛けか左掛けか、揃えないとバランス悪いよ~! 美しくないよ~!!
気になる~っ(>_<)

それから他の人にも聞いてみたけど、やっぱり「?」だった。
そうか、みんなは気にならないんだ・・・。
私は絵や演劇が好きなので、美的なバランスが気になってしまうのかな。
あ、でも確か発達特性に「秩序やルールが大好き」っていうのがあった。
岡田尊司さんの『アスペルガー症候群』(幻冬舎)によると、「物事を整理したり、分類したり、規則を作ったり・・・細かな計画を立てたり、図面を描いたり、リストを作ったりすることに喜びを見出す。雑然とした物事に、一定の秩序を与えることに幸福と安心感を覚えるのである

・・・そのまんまだ(^▽^;)
 

1時間くらい活動し事業所に戻った後は、反省会となった。
みんなとても積極的で、活動して感じたことや今後改善してほしいことなど活発に意見が飛び交う。
その中で、タスキの件が話題になった
啓発効果を疑問視する声や、「障害者週間」と表記する必要があるのかという意見、そして私が一瞬感じた戸惑い、抵抗感のような複雑な想い。


「  “障害者”  とひとくくりにされ、私個人が消し去られる。
  障害は私の一部でしかないのに」


と、誰かが言った。

それに、ついこの間まで健常者として働いてきた人にとって、このタスキは「私は障害者です」と世間に触れて回るのと同じことのように感じる。特に地元っ子で駅周辺に知り合いがたくさんいる人には、なかなか受け入れがたいことなのだろう。
幸い私は知り合いは少ないし、「私、“ちょっぴり発達凸凹” なんです」ということに抵抗はない。
でもそれは、私がこれまでの人生で、人から悪意を向けられる経験がほとんどなかったからなのかもしれない。
どんな私でも受け入れてもらえる、そんな温かい環境に恵まれていたからなのかもしれない。

社会の中で
「 “障害者” としての自分」 はどのように存在し得るのか・・・
個々の経験や環境、価値観から抱く想いは人それぞれだ。


みんなの想いが飛び交い、空間が埋め尽くされていく。
 



延々と続きそうな白熱した反省会も所長(=理事長)がきっちりと締めて下さって、お昼休憩となった。
私は動くことができず、机に肘をつき、頭を抱え込んでいた。
頭上から「大丈夫ですか?」と声がしたので、答えようと顔を上げた瞬間、涙がぽろり
いきなり泣き出した私に、心配して声をかけてくれた訓練生の彼はさぞ驚いただろう。
私も、そんな自分に驚いた。
「ど・・・どうしたんですか??」
「なんか感情がいっぱいになって・・・振り切れちゃったみたいです・・・」
戸惑う彼と涙が止まらない私に気づいたスタッフさんが、すぐに「どうしました?」と私を個室に連れて行ってくださった。

なぜこんなに涙があふれてくるのか、自分でもよくわからなかった。
ただ、心がいっぱいいっぱいで苦しくて。
渦巻いている感情をどう伝えればいいのか。

わからないまま私の口から出た言葉は、 「悲しくなって・・・」

切なさ、もどかしさ、辛さや苦しさ・・・
いろんな人の考え方や感情、想いが流れ込んできて心がいっぱいになってしまって・・・

そして、とても悲しくなってしまったみたい。
 
   。。.  .。.:*☆


スタッフの方に話を聞いてもらった後、そのまま個室で休ませてもらった。
そのうち落ち着いてきたので、持参したおにぎりを食べ、午後は訓練に戻ることができた。
 
午後はまず昨日、途中までしかできなかった「自分を知るプログラム~住んでいるところについて」を仕上げ、次にワークサンプル「ビーズ」に取り組むことになった。
丸型、ハート型、星型の剣山のようなたくさん突起のあるプレートに小さなビーズをはめ込んでいくという作業で、私は楽しくて夢中になった
カラフルなビーズは色の使い方も指示があるので、それを守りながらどうすれば美しい配色になるだろうと想像するだけでワクワク
ついでに、どうすれば効率的に並べることができるか考えるのもまた楽しい
利用体験で伝票処理をやったときとは大違い。
あの作業は全く面白くなくて、集中と緊張で頭痛に襲われた。
苦手な数字を扱う課題であったことに加え、視覚的に楽しくないし想像力を発揮できる部分がなかったからなのかもしれない。
きっとこれからいろんな訓練を通じて、こんなふうに“私”を発見したり再確認
していくのだろう。
 
 。。.  .。.:*☆

こうして、私の2日間は終わったのだった。
昨夜は神経の疲労が激しくて文字を見ることが辛く、日記を書くどころかパソコンを立ち上げる気力もなかった。
早めに寝ようとお布団にくるまってはみたものの、やっぱり頭の中は上映会&反省会。
目を閉じても見えるんだからどうしようもない。でも、神経はクタクタだ。
さすがにそのまま2時間を過ぎると、ちょっとこのまま朝まで眠れなかったら心身が持たないなとあきらめて薬を服用。今度は4時間ほど眠れた(^O^)


これからどれくらい日を重ねれば、眠れるようになるのだろう。
そして、事業所へ行くことが日常となるのだろう。
きっと私のことだから、日常となっても人の言葉や感情を敏感に受け取ってしまったり、何かに夢中になりすぎてテンションが下がらなかったりして、眠れない日はあるに違いない。

それでも、翌朝また事業所へ向かうことができればいい。

そうなるまでもう少し時間はかかりそうだけど、焦らずにいこう!


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